財務的な業績のみを対象とする内部統制の構築だけでは、わが国の地方自治体が目指すべき内部統制として不十分であることを、諸般の文献的な渉猟や自治体関係者からのヒアリングで確認した。本研究ではこのことを背景に、財務以外の業績評価が可能になる理論フレームワークを模索し、英国エジンバラ大学の Stephen Osborne 教授が提唱するPublic Service Logic の有用性を明らかにした。 本研究の研究成果は、Osborne 教授が執筆された著書『Public Service Logic』の日本語翻訳と出版という形で、学会と社会に還元された。
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