本研究は、人間ドック受診データを解析し、生活習慣病予防のための基礎資料を提供することを目的とした。1998~2017年度の人間ドックデータを解析し、のべ62万件のデータを解析した。受診者数、複数回受診割合も男性の方が高かった。受診者数は2007年まで上昇したが2008年に急減し、その後は横ばいである。有所見率の推移では、特に男性において生活習慣病関連項目での上昇がみられた。初診時年齢が経年的に低下しているにもかかわらず、有所見率が上昇していることから潜在的に多くの生活習慣病予備軍が存在していると考えられる。したがって、生活習慣病予防のためには健診後のフォローアップが重要であると考えられた。
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