介護保険施設では、今でも「定時のオムツ交換」という排泄支援の方法が主流となっている。しかし、これは利用者のQOLを著しく低下させることになるし、介護職員の心身の負担を大きくする支援法であると言える。これを随時の誘導に切り替えるためには、一人ひとりの利用者の排尿日誌を作成することが必要となる。これを標準化して行えるようにするための研究を行った。介護保険施設利用の認知症高齢者に対する排泄自立支援プログラムを用いれば、残尿測定器を使用した排尿日誌の作成方法ならびにその排尿日誌に基づいて誘導時間を導き出すことが可能である。
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