研究成果の概要 |
警察官などが安全に職務を遂行する上で防護服は重要な装備である. 銃砲刀剣類所持等取締法が徹底されている日本においてはアイスピックなどの先端な鋭利な日用品の対策として防護服では耐突き刺し性能が重要とされている. また常時着用していても負担が軽いものであることも求められる. 高強度繊維織物の利用は一つの有力な可能性ではあるが, 織物は鋭利なものの突き刺し時に織目が寄ってしまうため, 高強度繊維が元来持っている強度が防護性能として十分に生かすことができないという点が指摘されていた. 本研究では絡み織の技術に注目し, 高強度繊維で絡み織物を作製することでこれらの課題を高度に両立させる方法を探った.
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