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2021 年度 研究成果報告書

鉄欠乏状態によるビタミンB12代謝を介した骨特異的エピジェネティクス変動の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K02302
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関東京農業大学

研究代表者

井上 博文  東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (10639305)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード鉄欠乏 / ビタミンD3 / メチル化
研究成果の概要

本研究では、鉄欠乏状態における骨脆弱化のメカニズムとしてビタミンB12をはじめとしたビタミン類が補酵素とするメチオニン代謝異常が組織ならびに骨中メチル化レベルに影響を及ぼすのかについて検討を行った。その結果、通常食投与したマウスに比し、鉄欠乏食投与したマウスの肝臓において、メチル基転移酵素PRMT1ならびにPRMT3の発現低下および総メチル化タンパク質量が低下することを明らかにした。一方、骨中メチル化については2群間に有意な差を認めなかった。以上より、鉄欠乏状態における骨粗鬆症誘発メカニズムとして、骨中メチル化ではなく、各組織中ビタミン類の代謝変動が主である可能性を示唆した。

自由記述の分野

健康科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、鉄摂取不足に伴う骨脆弱化のみではなく、鉄欠乏状態とエピジェネティクスな変化の根底にビタミン類の代謝変動があったことを明らかにすることができた。すなわち、本研究成果は鉄欠乏性貧血という単一症状または組織のみに捉われない生体全体でミネラルとビタミンがクロストークしていることを見出せたものである。本成果は食生活の改善において栄養素の重要性を改めて還元できるものと考える。

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公開日: 2023-01-30  

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