本研究は,児童生徒のレジリエンスを形成するメカニズムを明らかにし,その発達に学校教育が効果的に働きかけるための方略を示すことを目的としたものである。 成果として,ダメージから回復するプロセスであるレジリエンスを形成するために,ダメージの状態を生物心理社会モデルの視点で検討し,人の扁桃体の過敏な反応により維持されているネガティブなマインドワンダリングに注目し,その状態を解消するための学校教育活動を検討した。 本研究では,スクール・エンゲージメントを取り上げ,ネガティブなマインドワンダリングから抜け出すためにスクール・エンゲージメントの状態がポジティブな影響を与えることが示された。
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