研究課題/領域番号 |
19K02619
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
川合 美奈 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (10515919)
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研究分担者 |
木浪 智佳子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (40347183)
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 保育士 / 施設 / 困難感 |
研究実績の概要 |
重症心身障害児入所施設では疾患や医療的ケアに加え,発達支援の難易度が高いため,健常児を保育する保育士よりも重症児に関する専門的な知識や発達支援,保育,養護のスキルが必要となる.そのため,保育士はより専門的な知識や技術の習得を求められるが,少数の保育士ための 教育プログラムを導入している施設は少ない.そこで,医療型重症心身障害児入所施設で勤務する保育士に調査し,その結果から医療型重症心身障害児入所施設の保育士に対する職務継続支援の方法や教育プログラムの内容を検討することを研究の目的としている. 2019-2020年度に実施予定の第1回調査として,医療型障害児入所施設に勤務する保育士へのインタビュー調査を実施した.新型コロナウイルス感染症が流行により困難になると思われたが,インタビュー調査については2020年3月末までに保育士14名(3施設)に実施が出来た.保育士のインタビュー内容から,施設で勤務する保育士としての困難さを感じていることが垣間見えた.そこから,重度の障害を持つ子どもの発達支援の重要性が他職種に理解され,施設保育士としての専門性が発揮できるための方略の検討が必要であることを改めて感じた.インタビューの一部は,2020年6月開催予定の学術集会にて“医療型障害児入所施設における保育士が認識する困難感”のタイトルで発表予定である. インタビューデータはテキスト化の作業を終えており,おおむね研究実施計画通りに進んでいる.今後は分析を行う予定である.感染症流行に関連して,業務配分にも大きな変化があったが,研究が進められるように共同研究者とも工夫や相談をしていきたい.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に大きなトラブルもなく,進められている.
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ,計画の変更は考えていない. それぞれの研究者所属機関でも,感染症流行に関連してこれまでなかった業務が発生しており,研究時間に影響がある.そのため,研究者間で連絡を積極的に行い,時間調整を行っていく.分析をすすめる上で,共同研究者と対面で行うことが難しい状況にあるが,web会議システム等を利用して行っていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた共同研究者との会議が少なく,遠方の調査を分担して行ったために旅費等の支出が少なかった.またPC等の購入をまだ行っていないため差額が生じている.
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