研究課題/領域番号 |
19K02625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
是枝 喜代治 東洋大学, 福祉社会デザイン学部, 教授 (70321594)
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研究分担者 |
杉田 記代子 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (80171156)
田尻 由起 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (90802249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 障害乳幼児 / IFSP(個別家族支援計画) / 発達支援 / 包括的支援体制モデル / 児童発達支援センター |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、就学前段階の障害乳幼児の一貫性・継続性のある包括的支援体制モデルを構築することである。この目的の達成に向けて、児童発達支援センターに対する社会調査及びインタビュー調査、事例分析等を進めてきた。 主な研究成果として、各センターでは様々な療法を用いた発達支援が実施されていること、学校への移行に向けた有機的な引き継ぎを実施していることなどが明らかとなった。海外調査に関しては、フランス(パリ市内)の児童発達支援センターにあたるCAMPSを視察し、ASDの早期発見・早期支援に力を注いでいる現状や家族支援の充実、医療・心理スタッフ等との連携・協働の在り方を視察し、参考とすることができた。
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自由記述の分野 |
特別支援教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、障害乳幼児のライフステージに応じた切れ目のない支援体制を構築することの必要性が指摘されている。本研究では、児童発達支援センターに対する社会調査、関係者へのヒアリング調査、事例分析等を通して、幅広い視野からの研究を推進してきた。インタビュー調査では、16名の関係者への聞き取りから、①ソーシャルワーク的な視点で障害乳幼児や家族を支えていくこと、②保護者に対する早期からの相談支援体制の構築、③広域圏の児童発達支援センター同士のネットワーク構築の必要性などの示唆を得ることができた。これらの成果は、欧米に比べ、未だ進捗途上にある日本の就学前療育分野における貴重な示唆を示す結果であると考えられる。
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