研究課題/領域番号 |
19K02724
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
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研究分担者 |
熊井 将太 山口大学, 教育学部, 講師 (30634381)
山岸 知幸 香川大学, 教育学部, 教授 (60304375)
吉田 茂孝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60462074)
樋口 裕介 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)
北川 剛司 奈良教育大学, 教職開発講座, 准教授 (80710441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 教員養成 / 教育方法学 |
研究実績の概要 |
わが国における教育方法学に関するテキストに内在するコンテンツならびにコンピテンシーの抽出を行った。その際、コンテンツやコンピテンシーを複層的に捉えるために、領域とテキストという二つの観点から実施した。つまり、前者は、学力論や学級経営論など各領域ごとに抽出を実施することで、ある領域におけるコンテンツ・コンピテンシーにテキスト間でどのような共通点や差異があるかを浮かび上がらせるという観点である。後者はテキストごとに抽出を実施することで、テキスト全体でコンテンツやコンピテンシーがどのようにデザインされているかという観点である。 しかしその作業を進めるなかで、コンテンツ概念・コンピテンシー概念のずれや、テキストごとにそれらの描かれ方の差異が生じ、両概念のさらなる明確化の必要性が明らかとなった。 海外に関しては、テキスト分析の予備作業として、近年の教師教育の動向を調査してきている。調査対象はドイツならびにアメリカとしている。 ドイツについては、ライプツィヒに渡航して調査を実施することができた。そこでは教員養成段階、現職研修段階での授業参観も実施し、部分的ではあるが教師教育の現状を調査することができた。また、教師教育教材の収集も進めてきており、分析対象とする教師教育教材の絞り込みの段階である。 アメリカについては、これまでの動向を部分的に押さえられている段階にとどまっている。その理由は、下の「現在までの進捗状況」の通りである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
わが国に関する研究については、「おおむね順調に進捗している」と評価しているが、海外に関する調査、特にアメリカに関する調査については、COVID-19の影響もあり、予定通りには進められていない。研究のフィールドを限定することも視野に入れる必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
コンテンツ・コンピテンシーの両概念規定については、早急に明確化する必要がある。その上で、わが国の教師教育教材の分析はこれまで代表的なテキストに限定して行ってきたので、拡大する必要の有無を検討する。 また、海外に関する分析結果とわが国の現状との関係も整理する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19関連でいくつかの出張を断念せざるを得なくなったため。
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