研究課題
今年度は、教員に今日求められているコンピテンシーに関する先行研究を分析した。そのなかで岩田・別惣・諏訪編(2013)『小学校教師に何が必要か-コンピテンシーをデータから考える』東京学芸大学出版会をはじめとした先行研究で示されているコンピテンシーのうち、本課題の領域である教育方法学に関連する範囲を設定し、研究成果としてまとめるコンピテンシーを選択した。具体的には、「子ども理解に関する領域」、「子どもに対するコミュニケーションに関する領域」、「授業計画に関する領域」、「学習指導に関する領域」、「学級経営に関する領域」、「授業改善に関する領域」の5つの領域である。それらの領域をそれぞれ詳細に分析し、「子どもを成長する/変わりうる存在として理解することができる」「子どもと対話的にコミュニケーションすることができる」「陶冶価値の観点から教科内容を理解することができる」「授業のねらいに応じてメディアを活用することができる」「子どもが学習主体となるような指導ができる」「目的に合致した授業研究を行うことができる」「学級内において民主的な機能的集団づくりができる」「子どもの育ちを促す学習評価を行うことができる」という9つのコンピテンシーにまとめた。その上で、それらのコンピテンシーを育成するために知っておく必要のある教育学コンテンツ(教職教養)を明らかにし、そのコンテンツを含んだテキストとして、出版する予定としている。
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教育実習研究
巻: 36 ページ: 10-11
千葉大学教育学部研究紀要
巻: 71 ページ: 117-125