研究課題/領域番号 |
19K02727
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
田村 徳至 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (60710085)
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研究分担者 |
栗原 久 東洋大学, 文学部, 教授 (00345729)
小山 茂喜 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (10452145)
河野 桃子 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 講師 (10710098)
金 早雪 信州大学, 学術研究院社会科学系, 教授 (20186307) [辞退]
枡 千晶 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (20847008)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 金融教育 / 経済教育 / 消費者教育 / 初等教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、18歳成人時代を見据えた初等教育における金融消費者教育の学習プログラム開発に関する基礎的データを収集・分析し、効果的な学習プログラムの開発・実践が目的である。今年度は、昨年度までに開発した学習プログラムを小学校の協力校で実践予定であったが、新型コロナウイルス蔓延防止に関わる休校措置や学級閉鎖などにより実践検証するに至らなかった。しかし、研究成果としてこれまでに開発した学習プログラムを、日本社会科教育学会と経済教育学会において発表した。さらに、学会で発表した内容を基にした論文を以下2本の学術誌に掲載していただいた。①経済教育40号「小学生向け経済・消費者教育の学習プログラム開発に関する研究-米国の博物館における学習プログラムを手掛かりとして-」(経済教育学会)本論文は、米国のボストンチルドレン博物館の学習プログラム(主に放課後学習におけるプログラム)を手掛かりとして、我が国の小学校教育の実情に合わせた学習プログラムを開発したものである。 ②信州大学総合人間科学研究第16号「小学校社会における経済・消費者教育の単元開発に関する研究-小学校第6学年 歴史分野(江戸時代)の学習に焦点をあてて-(信州大学総合人間科学系編)にて研究成果を執筆した。本論文は、小学校第6学年で学習する歴史分野において、三貨制度(金貨・銀貨・銭貨)が確立した江戸時代の貨幣価値と庶民の生活状況に焦点をあてた学習プログラムを開発したものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度(令和2年度)までの段階で、現職教員への金融・経済教育の実態調査を終え、学習プログラム(モデルプラン)を作成した。小学校の授業協力校にて開発した学習モデルプランの実践を試みたが、新型コロナウイルス蔓延防止のため数回にわたる休校や学級閉鎖が行われたため次授業実践には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
来年度(令和4年度)は、昨年度と今年度(令和3年度)に開発した学習プログラム(モデルプラン)を協力校にて実践し、その効果を検証する予定である。しかし、協力校の新型コロナウイルス蔓延状況によっては、来年度も研究授業を実施できないことも考えられる。その場合は、これまでに開発したモデルプランを再検討し、新たな学習プログラムを開発する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、開発した学習プログラムを実践協力校にて行う予定であったが、新型コロナウイルス蔓延防止の措置により実践研究を行うことができなくなったため、予定していた旅費とデータ収集整理に関わる人件費・謝金が未支出となった。次年度は、協力校への出張旅費と人件費・謝金に使用する予定である。しかし、今後の新型コロナウイルスの蔓延状況によっては、来年度も協力校における実践研究ができなくなる可能性が考えられる。その場合、金融経済関係の資料収集のための旅費や関連した書籍の購入を行う予定である。
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