研究課題/領域番号 |
19K02791
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
田尻 信壹 目白大学, 人間学部, 教授 (10436800)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 史料活用の課題追究授業 / 世界史授業アーカイブ / 歴史的思考スキル / 歴史授業の記録化と収集 / 高校地歴科の歴史授業 / 歴史授業の高大連携 / 博物館・史跡の歴史授業への活用 / 歴史学習のアルゴリズム |
研究実績の概要 |
本研究は、研究者と高校教員が共同して行うことを企図した研究である。そして、2018年3月告示の学習指導要領が目指す「史資料を活用した課題追究型授業」モデルを開発して地歴科・中学校社会科教員の授業実践力の向上をめざす。 2023年度の活動概要は、以下のとおりである。①4月4日、世界記憶遺産・群馬県上野三碑のフィールドワークと教材収集、②7月29日‐31日、岩手大学の今野日出晴教授へのインタビュー、世界遺産・平泉のフィールドワークと教材収集、③8月3日‐5日、阪南大学の祐岡武志教授へのインタビュ―、世界遺産・百舌鳥古市古墳群のフィールドワークと教材収集、④9月1日‐2日、新潟県立津南中等教育学校の歴史授業調査、⑤東洋大学附属牛久中学校・高校の本保泰良教諭の歴史授業の記録化、⑥9月18日、福島県の東日本大震災・原子力災害伝承館の調査と資料収集、⑦2024年2月15日‐16日、愛知教育大学附属高校での歴史授業参観と記録化、西牟田哲也校長へのインタビュー、トヨタ産業技術館等での教材収集、⑧2月20日、東京学芸大学附属高校の加藤将教諭の歴史授業の記録化、⑨3月14日‐15日、広島経済大学の田中泉教授へのインタビュー、広島平和祈念資料館等での資料収集を行った。研究成果として、目白大学高等教育研究所所報『人と教育』18号に単著「コンピテンシーの視点からの『学習成果の可視化』」(6‐17頁)を寄稿した(2024年3月)。また『教育科学社会科教育』2023年6月号に「授業&板書への思考ツールの生かし方 ウェビングマップ」(14‐15頁)、同10月号に「〈世界史必修化〉時代の実践から学ぶ」(78‐79頁)を掲載した。 本科研の着目すべき研究成果としては、『探究的歴史授業の構図』(単著、三恵社)を研究期間中の2022年に刊行し、「史資料を活用した課題追究型授業」モデルを提案できたことである。
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備考 |
本ホームページは、2015年度~2018年度科学研究費助成事業・基盤研究(C)「高大連携による『21世紀型能力』育成を目指す世界史単元開発とデータベース化」の助成を得て開設した。2019年度~2023年度科学研究費助成事業・基盤研究(C)「地歴科教員の史料を活用した課題追究型世界史授業の開発を支援するための研究」の助成を得ることができたので、引き続き、本ホームページを運用することにした。
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