研究課題
基盤研究(C)
本研究はスポーツ教育の知見をアニメーション表現教育に応用する領域横断的研究であり、身体運動イメージに基づくアニメーション表現の指導方法の開発を大きな目的として、その基礎的研究に取り組むものである。学習者がアニメーションの動きを描く上でどのような内的イメージを持つことが適切であり、またそのためにどのような指導方法が有効かを問い、プロのアニメーターへのインタビュー調査、スポーツ教育分野の文献研究とそれに基づく理論的考察、その理論に基づく具体的な指導教材と評価支援ツールの開発等を試みた。
美術教育
スポーツとアニメーションは、身体運動を扱うという共通点があるにも関わらず、これまでその接点を探る試みはほとんど行われてこなかった。本研究は領域横断的アプローチにより、その可能性を探る先鞭をつけたことが第一の学術的意義といえる。AIが映像表現をも自動生成する時代において、アニメーションを含む映像表現全般の教育のあり方が問われているが、そうした中で指針にもなりうる身体性に基づく基礎教育の方向性を示したことは本研究の社会的意義だといえよう。