研究課題/領域番号 |
19K03029
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
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研究分担者 |
小柳 和喜雄 関西大学, 総合情報学部, 教授 (00225591)
野中 陽一 横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10243362)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 教職大学院 / 教師教育者 / 実務家教員 / 教育実践研究 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
教職大学院の「実務家教員」が「教師教育者」として教育実践研究を企画・運営し,それを論文化等により発表する能力を有することの必要性は明らかである。そこで,本研究では,「教職大学院の実務家教員が教育実践研究を推進する能力を高めるためのプログラムの開発」を目的に据えた。 研究2年度の令和2年度は,令和元年度に実施した「実務家教員」の教育実践研究の実態調査の結果を集約(5~9月)し,協力者にフィードバックするとともに,知見をまとめて学会において報告した(9月)。それは,日本教師教育学会第30回研究大会の自由研究発表「教職大学院実務家教員による教育実践研究の実態-教師教育者としての取り組みに注目して-」である。 学会発表と並行して,実態把握調査の結果から,実務家教員の教育実践研究推進上の課題として明らかになった「アクションの評価と研究的展開」を上手におこなっているケースを3人の実務家教員に見出し,それに対して半構造化インタビューを実施した(8月)。 インタビューの結果,「アクションの評価と研究的展開」を充実させるためには,実務家教員の協働,コミュニティの拡充が必要であることが確認されたので,それを基盤とするプログラムをデザインし,試行した(10月~2月)。それは,大阪教育大学と横浜国立大学の5名の実務家教員が,ビデオ会議システムを利用して自身のライフストーリー等を語り合う,共感し合うものであった。事後アンケート等を材料として,プログラムの評価を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ渦によって,対面でのプログラムの実施が難しかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウィルス感染状況の拡大により,研究計画の変更を余儀なくされている。具体的には,出張を伴う研究代表者・分担者間の研究打ち合わせやプログラムの実施が難しくなっている。前者については,テレビ会議システムの利用により代替する。後者については,コロナウィルス感染状況をモニターしながら,今年度も可能な範囲で実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルス感染状況の拡大により,出張を伴う調査や打ち合わせ,プログラムの実施が難しくなったため,予算に残額が生じた。令和3年度についてもコロナウィルス感染状況がいっそう深刻になることも危惧されるので,プログラムのオンライン実施を企画・運営する。また,少人数での対面によるプログラム実施も検討する。
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