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2022 年度 実績報告書

教職大学院の実務家教員が教育実践研究を推進する能力を高めるためのプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K03029
研究機関大阪教育大学

研究代表者

木原 俊行  大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)

研究分担者 小柳 和喜雄  関西大学, 総合情報学部, 教授 (00225591)
野中 陽一  横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10243362)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード教職大学院 / 教師教育者 / 実務家教員 / 教育実践研究 / プログラム開発
研究実績の概要

教職大学院の実務家教員(以下,実務家教員)が「教師教育者」として教育実践研究を企画・運営し,それを論文化等により発表する能力を有することの必要性は明らかである。そこで,本研究では,実務家教員が教育実践研究を推進する能力を高めるためのプログラムの開発を目的に据えた。
研究期間を延長し,研究四年度目となった令和四年度は,研究初年度の実態把握調査の結果,また研究二年度・三年度目に実施した交流プログラムの成果と課題に基づき,実務家教員が教育実践研究の方法論を学ぶための新たなプログラムを,2022年8月に企画・運営した。それは,大阪教育大学と横浜国立大学の教職大学院の実務家教員の「対面形式」での交流である。この回は,それぞれが現在進行形で進めている,教育実践研究の計画やその進捗状況等を語り合う活動をプログラムの主柱に設定した。参加者は,プログラム実施前に,「研究タイトル」「取り組みの背景,動機,目的等」「具体的活動」「アウトプットの形(学会発表,論文等の投稿予定等)」「参考になる(なった)先行知見」という項目から成る報告用シートを作成・提出した。そして,事前に他者のシートを閲覧した後,プログラム当日に,それらの特徴や改善点を述べ合った。なお,両大学等の研究者教員も参加し,より協働性の高いプログラムとして展開した。評価アンケートの結果,いずれのプログラムも実務家教員にとって,教育実践研究の方法論を学ぶ機会として価値があること,それが各大学等のFDとは異なる趣を持っていること(プログラムには独自性があること)等が確認された。
研究二年度の中間的な成果を日本教育工学会の論文誌に投稿し,掲載の運びとなった。また,研究三年度目の中間的な成果を日本教師教育学会の研究大会(2022年10月)や日本教育工学会の全国大会(2023年3月)で報告した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 教職大学院実務家教員による教育実践研究の工夫点―3つのケースの比較検討を通じて―2023

    • 著者名/発表者名
      木原俊行, 野中陽一, 小柳和喜雄
    • 雑誌名

      教育デザイン研究

      巻: 14(1) ページ: 56-63

    • DOI

      10.18880/00014905

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東アジア型教育の情報化モデルに対応した教師教育実践の試み2023

    • 著者名/発表者名
      野中 陽一, 胡 啓慧
    • 雑誌名

      教育デザイン研究

      巻: 14(2) ページ: 40-49

    • DOI

      10.18880/00014896

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 異なる教職大学院に属する実務家教員の交流プログラムの開発2022

    • 著者名/発表者名
      木原俊行, 野中陽一, 小柳和喜雄
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 46(suppl.) ページ: 177-180

    • DOI

      10.15077/jjet.S46090

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 教職大学院実務家教員が教育実践研究の 方法論を協働的に学ぶプログラムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      木原俊行,野中陽一,小柳和喜雄
    • 学会等名
      日本教育工学会 2023年春季全国大会
  • [学会発表] 教職大学院実務家教員の交流プログラムの展開-対面集合形式の可能性と課題-2022

    • 著者名/発表者名
      木原俊行,野中陽一,小柳和喜雄
    • 学会等名
      日本教師教育学会第32回研究大会
  • [図書] 教師教育改革の動向と教師の自律性2022

    • 著者名/発表者名
      子安潤, 石井英真, 鹿毛雅治, 奥村好美, 田端健人, 木原俊行ほか
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      図書文化社
    • ISBN
      978-4-8100-2768-6

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公開日: 2023-12-25  

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