本研究は、タッチインタフェース操作時の認知負荷は高齢者のワーキングメモリ容量個人差に応じてどう異なるのか、という「問い」について、実験的に検証した。高齢者のワーキングメモリを信頼性妥当性のある方法で査定するために高齢者用のワーキングメモリ査定課題を開発した。また高齢者のタッチインタフェース操作時間を査定するためにタッチインタフェース課題を開発した。高齢者のワーキングメモリ査定課題とタッチインタフェース課題を用いた実験から、高齢者のワーキングメモリ容量個人差によってタッチインタフェースの認知負荷が異なることが実証された。
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