本研究は,船内環境の見える化推進と船員技能の早期習得を目的にした「船員技能の早期習得のための係船状態の見える化システムの開発」を実施している.研究実績は,ロードセルセンサーを用いた係留ロープ張力計測表示装置を作成した。その装置を用いて実験船の全係留ロープの張力データをWiFi経由でパソコン画面上に集約して一覧表示することができた.実験の結果,係留ロープは船体の前後方向,岸壁と反対側にかかる横方向の合計3方向の力を2本以上の係留ロープで支えなければならないことを明確にできた.また,岸壁との距離を0mとすると,特定の係留索に高い負荷がかかり易く.長期間の係船には向いていないことが分かった.
|