研究課題
基盤研究(C)
学習者の疲労や負担、ヒューマン・エラーの視点から、学習支援システムの最適な学習画面設計における課題を明らかにするために、学習者の視線移動や心拍、課題成績、作業時間、主観評価などを測定する実験を実施した。実験結果から、学習支援システムの学習画面の設計では、画面の四隅を避けて見つけやすい位置に学習情報を配置することや、学習情報の表示位置と解答の入力位置との位置関係と距離、適切な画面サイズにするなどを考慮することで、学習者の負担軽減につながることを提案した。
情報科学、人間工学、ヒューマンインタフェース
学習支援システムでのヒューマン・エラーや学習者の疲労や負担は、生徒・児童などの学習者の健康にも関係しており、学術的に検討する必要がある。しかし、学習者の疲労や負担、ヒューマン・エラーの視点から、学習支援システムの画面設計を検討した研究報告は少なく、また最適な情報表示方法や利用に関する指針なども存在しない。研究成果は、学習支援システムの画面設計の最適な条件と課題を示し、情報機器を使用した学習環境の基礎資料となる。