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2022 年度 実施状況報告書

拡散的思考の支援を基盤としたアーギュメント生成を促進する学習環境の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K03097
研究機関広島修道大学

研究代表者

西森 章子  広島修道大学, 人文学部, 教授 (50294012)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード根拠産出トレーニング / 裏づけ発想トレーニング / 思考支援 / ICT環境 / LMS / 大学生 / アーギュメント
研究実績の概要

本研究課題の核心をなす問いとして「学習者の拡散的思考(発想)を促進する学習環境とはどのようなものか」がある。このとき、拡散的思考を促す問題がどのように提示されるか(提示様式)と、その問題を承けて学習者は自らの思考をどのように記述するのか(アウトプットの方法)、結果として記述された思考はどの程度の量となるのか、またどのような質にあるのかを検討する必要がある。
2022年度は、これまでは「ある主張」に基づく「理由(根拠)」を考えるように求めることから、問題を変化させた。具体的には「ある意見」に対する「裏づけ」を考える問題とし、提示様式(紙ベース)・アウトプット方法(筆記)での発想についてデータ収集がおこなわれた。一般的に発想するのがより困難とされる「裏づけ」に焦点を当てたのは、いわゆる「主張(○○するべきだと考える)→理由(なぜなら○○だからだ)」といった意見の叙述に学習者が十分に対応できていると判断されたためである。
その他2022年度は、提示様式(PCベース)・アウトプット方法(タイピング)での発想を促す学習環境として、学習管理システム(LMS)に基づく学習環境の準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度、2022年度に引き続き、新型コロナ感染拡大の影響により、対象とする学習者(主に大学生)の確保が非常に困難な状態が続いた。同様に、学外との研究交流、特に対面状況での打ち合わせや研究内容の検討が十分にできなかったことから、進捗状況としては遅れている。

今後の研究の推進方策

学習管理システム(LMS)に基づく学習環境については準備が進んでいることから、PC環境(モニタ提示・タイピング)及びタブレット端末環境(モニタ提示・タッチペンによる筆記)での調査が実現できると考える。特に少人数の学習者を対象として、拡散的思考(発想)がどのように促進されるのかの観察とデータ収集をおこなうこととする。

次年度使用額が生じた理由

コンテンツは完成しているものの、それを対象者に提示する学習環境の構築が十分進んでいない状態で、各種機器を発注することができなかった。また、対象者を集める形での実験が進められなかったことや、学外出張が困難であったことも、次年度使用額が生じた理由である。2023年度は機器購入の物品費及びテキストデータを入力・集計するための人件費として使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 教育学のグラデーション2022

    • 著者名/発表者名
      西森章子
    • 総ページ数
      284
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779516573

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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