「今,ここ」の現実を超えた,過去や未来に関する思考は「メンタル・タイムトラベル」と呼ばれ,ヒトの特徴的な思考の1つと考えられている。本研究では,特に“過去志向なメンタル・タイムトラベル”である「反事実的思考(過去の出来事に基づいて,起こっていたかもしれない別の可能性を考える)」に焦点を当て,幼児期の反事実的思考の発達を検討した。また,COVID-19の拡大(2019年12月~)に対応し,メンタル・タイムトラベルの認知的基盤である「実行機能(自分の思考や行動を制御する能力)に焦点を当てた研究を行った。
|