研究課題/領域番号 |
19K03265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
小野瀬 雅人 聖徳大学, 教育学部, 教授 (40224290)
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研究分担者 |
松田 浩 長崎大学, 工学研究科, 特任研究員 (20157324)
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
藤本 朋美 南九州大学, 人間発達学部, 准教授 (50782190)
久保田 健夫 聖徳大学, 児童学部, 教授 (70293511)
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大学生 / 小学生 / 筆記姿勢 / 筆記法 / Kinect |
研究成果の概要 |
大学生40名と小学校4年生44名が通常筆記における頭部位置と鉛筆の持ち方、教科書筆記における頭部位置と鉛筆の持ち方の両方で書く際に、RGBカメラと深度センサー内蔵のカメラで個別に撮影された。その画像に基づき、対象者の頭部位置と鉛筆の持ち方の分析が行われた。その結果、教科書の鉛筆の持ち方以外で書いた大学生は、教科書に記載の鉛筆の持ち方で書いた大学生よりも、頭部位置が前傾となっていた。他方、小学校4年生の約半数は、教科書にに掲載されている筆記姿勢(頭部位置と鉛筆の持ち方)で書くことができなかった。本研究は結果は、小学校での書字教育では、書字姿勢の指導が重要であることが示唆している。
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自由記述の分野 |
教育心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学生の調査で、小学校国語科(書写)の教科書にある持ち方ができない学生の一部から筆記時の苦痛や疲れやすさの報告があった。小学校の学習指導要領の国語科では点画、文字の形、筆順と並んで「姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと」が目標とされている。しかしながら、小学校4年生となってもこの目標を達成できているのは3割以下となっている。この状況は大学生でも同様である。他方で前述の筆記具の持ち方や姿勢を正しくして書く習慣が定着していないことは、その後の学習活動にマイナスの影響をもたらす。したがって、本研究の結果は、小学校低学年から正しい書字の習慣形成を促す指導を行うことの重要性を示したものといえる。
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