研究課題/領域番号 |
19K03268
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
藤崎 眞知代 明治学院大学, 心理学部, 名誉教授 (90156852)
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研究分担者 |
杉本 真理子 帝京大学, 教育学部, 教授 (70130010)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 生涯的縦断研究 / 自己決定体験 / 対話的関係 / 研究者・協力者関係 / レジリエンス / 保育形態 |
研究実績の概要 |
①インタビュー:シニアグループの第2世代協力者に、HRLを含めて、地域・家族・学校などの本人自身の発達への影響性について、約3時間に及ぶ対面での対話的インタビューを行い、逐語記録を作成し、現在、その内容を分析しつつある。 ②レジリエンス尺度の実施:保育形態として一斉保育中心の幼稚園1園において、保育者によるアンケート調査により、年長2クラスの各幼児のレジエンスの様態に関する評価を得た。 ③Zoomによる合同ミーティング:6月19日(土)19:00~21:00まで、シニア、ジュニアの第2世代協力者とスタッフとの合同ミーティングをZoomにより実施した。そこでは昨年度出版した『子どもの自由な体験とその後・50年の記録』について、それぞれの読後感を交換した上で、今年度のHRL予定について検討した。 ④日本発達心理学会第33回大会において、ポスター発表「子ども時代における自己決定体験の生涯的影響性(4)-幼稚園年長児のレジリエンに関する評定尺度による調査より-」を発表した。 ⑤帝京大学教育学部紀要第10巻に、HRLに大学2年次より参加し続けながら卒業後38年間公立幼稚園の教諭として勤務した一人のHRLスタッフを対象として「ある保育者の専門性の深化と広がり-ライフコースとしての事例的検討」と題する論文を投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大による行動制限や感染予防のため、 ①対面でのインタビューが実施できなかった。 ②幼稚園や小学校への訪問、インタビューを実施できなかった。 ③レジリエンス尺度についても、幼稚園現場が感染拡大のため混乱しており、特に子どもの主体的行動を中心とした幼稚園での協力が難しかった。 ④シニアの海外在住の第2世代協力者、及び家族を訪問し、対話的インタビューを行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
①第2世代協力者との対面での対話的インタビューを行う。但し、新型コロナウイルスの感染状況で対面が難しい場合はZoomでの可能性を検討していく。 ②保育形態の異なる幼稚園において、保育者によるレジリエンス尺度のアンケートをさらに実施する。 ③幼稚園及小学校の教諭を対象として、日常の教育・保育において自己決定体験がどのような状態であるかについての対面での面接を行う。但し、新型コロナウイルスの感染状況で対面が難しい場合はZoomでの可能性を検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型ウイルスコロナの影響で、対面でのインタビューや合同ミーティング、及び幼稚園・小学校への訪問での対面によるインタビューができなかったためである。
今後の使用計画としては、インタビュー関連(謝金、逐語記録作成費など)、レジリエンス尺度の実施(謝礼品、データ入力の謝金、分析費など)、幼稚園・小学校教諭の対面でのインタビュー(謝礼品、交通費、逐語記録作成費など)、ZOOM契約(打ち合わせ、合同ミーティング)、対面での合同ミーティングのための会場費など。
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