研究課題/領域番号 |
19K03314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
井村 修 奈良大学, 社会学部, 教授 (20176506)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 筋強直性ジストロフィー / 疲労感 / 過度な眠気 / QoL / 生体情報端末 / セルフモニタリング |
研究成果の概要 |
筋強直性ジストロフィータイプ1患者(DM1)の疲労感の測定と、彼らのQoL改善の要因を検討した。10名のDM1患者は、生体情報端末で活動量をセルフモニタリングしながら、体重のコントロールが求められた。また疲労感(MFI-20)、HbA1c、QoLも測定された。ベースライン、介入、フォローアップの期間はそれぞれ2か月であった。体重は平均で約4kg減少したが、HbA1cは変化が見られなかった。疲労と抑うつ感は低下したが、昼間の眠気の軽減は大きくなかった。DM1患者の健康管理の目標として、体重のコントロールが適切であることが示唆された。体重のコントロールは、疲労感や抑うつの改善にも効果的であった。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋強直性ジストロフィータイプ1は、難治性の神経筋疾患ではあるが、中枢神経障害も含む多くの合併症状を有する。疲労感、抑うつ、過度な昼間の眠気があることは報告されているが、その原因や促進要因は明確ではない。彼らのQoLを改善するには、身体的治療ばかりでなく、心理的要因についても配慮することが重要である。本研究では、生体情報端末を利用し、体重と活動量をセルフモニタリングすることで、彼らの健康管理への意欲を高め、疲労感の軽減など心理的要因改善を試みるプログラムを実施した。体重は平均で約4㎏低下し、疲労感や抑うつ感の改善が認められた。本研究の成果は、疲労感の高い他の身体的な疾患でも適用可能と思われる。
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