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2021 年度 実施状況報告書

位相連鎖の可変性が個体行動に与える影響の包括的検討-ヘッブの理論の拡張を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 19K03368
研究機関自治医科大学

研究代表者

高瀬 堅吉  自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)

研究分担者 菊地 元史  自治医科大学, 医学部, 教授 (60332988)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード位相連鎖 / 逆転学習 / 社会行動 / マウス / 行動テストバッテリー
研究実績の概要

本研究では、成体期の雄性マウスに逆転学習課題を課し、その後、感覚運動機能、不安行動、社会行動、抑うつ行動を調べる複数のテストを組み合わせた行動テストバッテリーを課す。すべての実験終了後に、逆転学習課題の結果から位相連鎖の可変性が高い個体、低い個体を抽出し、行動テストバッテリーにおける各個体の結果を比較することで、個体行動全般における位相連鎖の役割を明らかにすることを目的に実験を行う。1クール(5週間)につき10匹を対象にサンプリングを行う。総計200匹まで、最大で20クールにわたり行動解析を実施してデータを得る。
昨年度までに逆転学習機能測定で用いるバーンズ迷路テストのセットアップを行い、当該実験系を確立した。また、感覚運動機能測定で用いる視覚性置き直しテスト、プライエル驚愕反射テスト、二瓶選択テスト、嗅覚性馴化脱馴化テスト、フォンフレイ・フィラメントテスト、ホットプレートテスト、ビームテスト、ロータロッドテスト、フットプリントテスト、ワイアハングテストのセットアップも行った。さらに、不安行動測定に用いるオープンフィールドテスト、明暗選択テストや、社会行動測定に用いる社会的行動測定テスト、チューブテスト、性行動測定テスト、最後に、抑うつ行動測定に用いる強制水泳テスト、尾懸垂テストのセットアップも行い、すべての実験系を確立した。
既に一定数のマウスを行動テストバッテリーにかけ、得られた結果を共分散構造分析によって解析し、逆転学習課題の成績が社会行動を含む、特定の行動特性に関係することを示唆する結果を得ている。研究期間内に上記測定系で総計200匹のマウスの行動解析を終えるよう、現在も実験を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

並行して行っていたプロジェクトの追加実験に時間を要し、予定よりやや遅れている。
これらのプロジェクトを論文として出版できてたので(下記)、今後はこちらのプロジェクトの遅れを取り戻せるように進めたい。
Ryo Niikura, Tomoyuki Miyazaki, Kenkichi Takase*, Hiroki Sasaguri, Takashi Saito, Takaomi C Saido, Takahisa Goto. Assessments of prolonged effects of desflurane and sevoflurane on motor learning deficits in aged App NL-G-F/NL-G-F mice. Mol Brain. 2022;15(1):32. doi: 10.1186/s13041-022-00910-1.
*corresponding author

今後の研究の推進方策

既に実験系は確立したので、1クール(5週間)あたりのサンプリング数を増やすことで、プロジェクトの遅れを取り戻したい。

次年度使用額が生じた理由

実験が遅れていることにより、次年度に繰り越して使用する額が生じた。残金の使用計画として、マウスの購入費用や論文校閲費用等への充当を予定している。

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公開日: 2022-12-28  

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