学習の獲得から長期的な維持へのプロセスはどのように引き起こされるのだろうか?刻印付けは、誕生後の早い時期に特定の物体に対して偏好をしめし、追従する現象である。その固定化は学習開始後8-12時間に起こり、24時間後には強い偏好が確かめられる。獲得・維持に必須な脳部位であるintermediateand medial mesopallium (IMM) では臨界期の間、獲得に関連した神経可塑性が様々なタイミングで観察される。獲得に伴ってIMMの働きがどのように変化するか、即初期遺伝子c-fosのタンパク発現を中心に検討したところ、左右のIMMの機能変化が学習獲得によっても起こることが示唆された。
|