反射方程式の解の研究と量子アフィン(超)代数の表現論の研究を行った。前者では、まず3次元反射方程式の解から得る研究を行ったが、次第にi量子群の理論を用いる方法へと傾斜していき、最終年度にはi結晶という概念を効果的に活用して、A型の場合にすべての準分裂型佐武図形で組合せ論的K行列の具体形を得た。後者では、orthosymplectic超リー代数に付随するアフィン量子群の場合にq-振動子表現を含む適当な表現の圏を定義し、新しい表現の族を構成した。また、C型q-振動子表現とD型有限次元表現が、完全モノイダル関手によって互いに補間される関係にあることを明らかにした。
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