耐量子計算機暗号の代表例である多変数公開鍵暗号の安全性解析及びパラメータ生成としてのいくつかの素数判定法について考察を行った。グレブナー基底計算アルゴリズムの基礎となるブッフバーガーアルゴリズムの高速化手法の一つであるF4の実用的な改良とその高速実装を与えた。多変数公開鍵暗号の安全性評価の国際的コンテストであるFukuoka MQ Challengeで公開されている問題でType II及びIIIに分類される問題に提案法を使用して、37変数の問題に挑戦し世界記録を更新した。また、2次フロベニウステストや強リュカテストと呼ばれる確率的素数判定アルゴリズムとミラー-ラビンテストについて比較を行った。
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