• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

弦理論の非摂動論的な効果の解析から、M理論の地図の解明へ

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K03829
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2019-2021)

研究代表者

森山 翔文  大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (80402452)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード超対称チャーン・サイモンズ理論 / 行列模型 / フレドホルム行列式 / ワイル群 / アフィンワイル群 / 双対カスケード / 平行多面体 / パンルヴェ方程式
研究成果の概要

10次元弦理論の非摂動論的な効果や11次元に拡大するM理論の全体像を理解したい。特に対称性や可積分構造の視点から、M2ブレーンを記述する理論の大正準分配関数の普遍的な特徴を捉えたい。本研究期間において得られた成果により、双対性やハナニー・ウィッテンのブレーン遷移が大分配関数の書き換えから得られるスペクトル演算子のワイル群の対称性に同定され、円周上でブレーン遷移を継続的に実行する双対カスケードが大分配関数のアフィンワイル群の対称性に同定された。この同定により大分配関数がパンルヴェ方程式を満たすことを発見した。また、双対カスケードの有限性と一意性に関する疑問を幾何学的に翻訳し、肯定的に解決した。

自由記述の分野

超弦理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

対称性を用いて物理を捉え直すことは、様々な物理系に対して広く行われる研究手法である。本研究では特にM2ブレーンやM理論をワイル群やアフィンワイル群の対称性や可積分構造の視点から理解した。これによりパンルヴェ方程式との関連を明らかにした。数学的にパンルヴェ方程式は非線形微分方程式の特殊関数の発見を目的に考案されたものであるが、物理的な応用を与えることにより大きく拡がりを見せ、これからも互いに影響しながら発展していくと期待される。また、他の超対称ゲージ理論に対してもアフィンワイル群やパンルヴェ方程式との関連が指摘されており、これを通じて広く他の超対称ゲージ理論との関係が解明されていくと期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi