ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊探索によるニュートリノのマヨラナ性の検証を目的とし、シリコン半導体検出器と二重ベータ崩壊核を並べた新しい検出器構造を検証した。研究期間には、測定において重要であるシリコン検出器のエネルギー分解能を測定により評価した。また、シミュレーションのソフトウェアを開発し、測定に基づくエネルギー分解能を仮定して新しい検出器構造での測定感度を評価した。この結果、1立方メートル程度の検出器で、原理的には、これまでの実験により得られているセレンの寿命の下限値を更新可能であることを示した。これらの成果を日本物理学会で報告し、修士論文にまとめた。
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