• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

根圏凍結条件下のクロトウヒの光合成が年間のCO2収支に及ぼす影響の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K03998
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17030:地球人間圏科学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪府立大学 (2019-2021)

研究代表者

原薗 芳信  大阪公立大学, 大学院農学研究科, 客員研究員 (90137240)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード光合成 / 根圏凍結 / クロトウヒ / 温暖化予測 / 光合成開始(On-Set ) / 炭素収支 / 不凍水
研究成果の概要

凍土凍結下でのクロトウヒの光合成を観測的に明らかにしようとして,2019年秋期にAlaska大学Fairbanks 構内林に,チャンバー3個による光合成測定装置を設置した。COVID19感染拡大により翌年3月から大学構内の立入りができず研究を中断した。
2022年4月上旬に観測を再開したが,地温センサーやチャンバーのセンサーは一部破損し,制御用のリレーや電磁弁の動作不良のためデータを取得できなかった。データロガーの配線や光合成測定用のチューブ配管などの再接続,センサーの交換を行ったが,光合成測定に不可欠な流量調節マスフローコントローラが完全作動せず,観測データを取得できないまま研究を終えた。

自由記述の分野

生態系の微気象

研究成果の学術的意義や社会的意義

高緯度生態系の光合成開始時期(ON-Set)は陸域の炭素収支に重要である。本研究は根圏が凍結し水利用が困難な環境で,光合成が始まっていることを実証する試みである。先行研究で従来のOn-Set以前の光合成開始を把握したので,本研究では反復回数を増やし不凍水による光合成の可能性を実証する計画であったが,2年半に及ぶ学内入構制限のため期間内に実施できなかった。
凍土凍結中の光合成開始によりCO2 固定が増加することから,生態系の炭素固定量の詳細把握につながり,地球温暖化予測モデルの精度向上に有益情報であると共に,人為的排出量の削減指標策定など政策的にも重要な知見を得る予定であった。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi