本研究では高速流中の能動制御を実現できる高周波運動量付加デバイスを開発するとともに,デバイスの性能を明らかにすることを目的として実験を行った.実験では,本デバイスから発生する噴流が数十kHzでフラッピング運動することを確認し,デバイス内の流量を変えずにフラッピング周波数を調節できることが明らかになった.本デバイスを超音速流中で作動させ,シャドウグラフ画像流速測定法により境界層内の流速分布を計測したところ,本デバイスにより壁面近傍の流速を高くできることが明らかになった.また,本デバイスを2つに並べ,互いに逆位相でフラッピング運動する2つの噴流を作り出すことに成功した.
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