本研究では低流量で高い圧力を得ることができる小型高効率ポンプを開発することを目的として、ステータがロータの回転に伴って受動的に回転する二重回転スクリューポンプを用いて、ステータの形状と材質がポンプ性能に及ぼす影響について調査した。 その結果、ステータの段数が少なくポンプ内部の流路部が少ない形状であっても、一般的な容積型ポンプや小型の低比速度遠心ポンプに比べて高い効率を得ることができ、また、ステータの材質を金属に比べて質量が軽い樹脂にすることによりロータの回転トルクが減少するため効率が向上し、この傾向は作動流体の粘性が低い場合に顕著であった。
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