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2021 年度 研究成果報告書

鋳鉄粉の制振メカニズムの解明と異なる実振動現象への応用技術の確立に対する挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 19K04258
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
研究機関大分大学

研究代表者

中江 貴志  大分大学, 理工学部, 准教授 (80579730)

研究分担者 劉 孝宏  大分大学, 理工学部, 教授 (60230877)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード粒状体 / 衝突ダンパー / オーディオ / 強制振動 / 自励振動 / 制振
研究成果の概要

粒状ダンパは,運動エネルギーを利用して,振動体と粒子間の衝突あるいは摩擦エネルギーとして消費するダンパである.現在,高級オーディオラックの制振材として鋳鉄粉が利用されているが,鋳鉄粉のような粒子が非常に小さい粒状体の制振効果とメカニズムを調べた研究は少なく,その技術的応用が期待されている.本研究では,粒子が非常に小さい鋳鉄粉の制振メカニズムを基礎的な実験から明らかにするのが第1の目的である.さらに,鋳鉄粉を用いた制振効果の実現象への応用を図るため,自励振動現象である,ディスクブレーキの鳴き,Hot Judder現象および強制振動系であるオーディオラックの制振に対する応用を試みる.

自由記述の分野

機械力学

研究成果の学術的意義や社会的意義

鋳鉄粉はこれまでの粒状ダンパよりも粒径が非常に小さく,制振効果の優位性が確認されているが,粒径が小さい粒状ダンパの振動特性,制振メカニズムは未解決であり,さらに自励振動を制振する技術は未確立であった。
このような異なる振動現象への制振効果を確認したことにより,汎用性が高い制振材として利用でき,独創的な製品開発が可能となる。また,鋳鉄粉はシンプルかつ安価で,一般的な粘性減衰やアクティブダンパと異なり,老朽化せず,メンテナンス不要で,温度に依存しない等の利点以外にも,廃材の有効利用の観点からも,インパクトのある社会還元性と環境の持続性を両立する制振材として利用可能である.

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公開日: 2023-01-30  

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