研究課題/領域番号 |
19K04350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
舩木 修平 島根大学, 学術研究院理工学系, 助教 (00602880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 希土類系銅酸化物超伝導体(REBCO)の低温成膜 / 希土類系銅酸化物超伝導体(REBCO)の高品質化 / 希土類系銅酸化物超伝導体(REBCO)の液相成長 / 希土類系銅酸化物超伝導体(REBCO)の相変態 |
研究成果の概要 |
安価な液体窒素(77 K)で超伝導を示す希土類(RE)系銅酸化物高温超伝導膜の作製温度の低温化,および磁束ピンニングセンターの導入を試みた.水酸化カリウムを溶剤に用いることで,REとBaの組成比が変化しにくいREBa3Cu4O8を低温で成膜し,その後の相変態熱処理を通して高品質なREBa2Cu3Oyを得ることに成功した.さらに,超伝導線材応用に向け,様々な基材上での合成に成功しただけでなく,RE系超伝導線材同士を超伝導接合する技術も確立した.また,分オーダーの短時間の成膜技術にもアプローチした.
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自由記述の分野 |
機能性酸化物材料の機能向上に関する研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超伝導体は電気抵抗0で電流を流せることから,送電・配電による電力ロスを軽減できる省エネ技術であり,脱炭素社会に向けたキーテクノロジーである.しかしながら,その作製コストや運転コスト(冷媒,電力)が社会実装に向けた課題であった.本研究では,これまで製造に800℃以上の温度,かつ高真空環境が必要であった希土類系銅酸化物高温超伝導膜を600℃程度の低温化,かつ大気圧中で作製する技術を明らかにするとともに,永久電流モードで運転可能な超伝導線材同士の超伝導接合を実現した.これは超伝導技術が社会実装されるために必要なゲームチェンジングテクノロジーであり,今後の脱炭素社会に向けた大きな一歩である.
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