電気自動車無線電力伝送用に検討されている100kHz帯において比吸収率プローブ校正を実施するため、液剤中における標準ダイポールアンテナによる電界強度推定について検討した。具体的には、可動領域を40cm×40cm×20cm以上とする実験系を構築し、コモンモード電流発生について実験的に確認した。ゲーティング技術によりコモンモード電流の影響を軽減し、送信アンテナ係数の距離特性が数値計算結果に一致することを確認した。このことにより、プローブ校正実施のための適切なアンテナ・プローブ間距離についての知見が得られた。
|