研究課題
基盤研究(C)
蛍光に着目した球体のマーカである「蛍光球体マーカ」を用いることにより、従来の画像計測に対して約10倍の高精度化を実現した。高精度な三次元計測の事前準備である校正について実利用性の高い簡単な方法を開発した。また、計測精度の低下をまねく画像のぼけおよび遮蔽の問題に対して効果的なアルゴリズムを開発した。これらにより、従来の画像計測では応用が難しかった精密な機械システムの運動計測など、新たな応用分野につながる研究成果を得た。
ロボットビジョン
研究成果の学術的意義は、画像計測における高精度化と広範囲化の両立にある。通常、高精度化と広範囲化はトレードオフの関係にあり、計測精度を計測範囲で除した「相対精度」の向上は難しい。本研究では、蛍光球体マーカを用いることで画像計測の相対精度の向上に成功した。研究成果の社会的意義は、画像計測の相対精度の向上により、応用分野の拡大を可能としたことである。具体的には、これまで応用が難しかった精密な機械システムの運動計測などがあげられる。