本研究は、合成開口レーダーにより得られる観測画像の解析手法に関する応用研究である。具体的には、観測画像中において自動抽出した建物・樹木等の地面との接地点(フットプリント)を応用し、観測画像及びその解析結果を地図投影する際のマッピング精度の改善、並びに建築物に対する偏波の立地方位角依存性の解明に取り組んだ。その結果、フットプリントの利用とその選別手法を新たに開発することにより、数メートル相当の高さ観測精度の向上を介してマッピング精度の改善を達成し、また、偏波の立地方位角依存性がフットプリントと建物本体でそれぞれ異なる様相を示すこと等を新たに突き止めた。
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