研究課題
基盤研究(C)
光空間エンコード化と差動型レーザドップラー速度計測技術を利用した3次元空間速度ベクトル分布計測方法を確立するための技術開発を実施した.その成果として,4×4×5の測定点を配置した実験系により提案手法で一速度成分の3次元速度分布計測が可能であることを実証した.また,速度ベクトルの各成分を計測するための測定系を開発した.さらに,集積化の基礎検討としてNb2O5/SiO2系材料を用いた入出射用高効率グレーティングカプラの設計を行い,光学系小型化への見通しを得た.
光計測工学
本研究の提案手法により,3次元空間内の精密な位置情報取得を可能としたファイバ光学系による扱いやすい3次元速度分布計測装置が実現できる.この結果,産業分野や医療分野等,様々な分野への貢献が期待できる.また,光学系を集積化することで,マイクロ流路等の微小領域で高精度に速度分布を計測するための超小型装置の実現が期待でき,創薬等に利用されるマイクロ流体デバイスの開発等に役立てることができる.