これまで,マイクロ波を含む電磁界の生体作用に関する研究では,体外より電磁界を作用させた場合の研究が広く行われている。一方,本研究で行った体内に電磁波源が位置した場合や電磁波源が体表に接触している場合の生体内外での電磁波の挙動を解析するということはあまり行われておらず,本研究の成果は貴重なデータになり得る。 一方,現在,外科手術に用いられるエネルギーデバイスにおいては,機器に関する工学的な特性解析はあまり行われていない。外科手術の現場では,常に,使い勝手のよい優れたデバイスが求められているため,本研究で開発したデバイスが実現できれば,より高品質なロボット手術が実現できると期待できる。
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