本研究では,メタマテリアル電波吸収体の広帯域化と帯域幅の設計について検討した,中心周波数5GHz,-15dB帯域250MHzを有する電波吸収体の等価回路を設計し,所望の特性が得られたことから,本設計手法の有効性を示した.さらに2層積層した場合に実現可能な最大帯域幅の理論限界についても明らかとした. さらに両偏波かつ全ての入射角度に対するSパラメータの推定方法について提案した.4つの入射角度におけるインピーダンスから両偏波,全入射角度におけるSパラメータを推定できることが分かった.本手法により推定した反射係数及び偏波変換係数は電磁界解析値と0.1以内の差で一致し,その有効性を示した.
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