中空ファイバによる赤外レーザ光の安定伝送が可能になったことから、赤外レーザは、電気メスでは不可能であった内視鏡治療にその応用が展開されようとしている。最近、極めて細径 (内径320μm)中空ファイバの製作に見通しが立ってきたので、その実現の可能性は益々高まってきている。本研究では、 ①曲げ半径15 mm、曲げ角270°で使用可能とする細径中空ファイバの製作 ②高出力赤外レーザ光 (Er:YAGとCO2レーザ光)と可視ガイド光を伝送可能な中空ファイバの開発を目的とし、切開用のEr:YAGレーザ光と、止血用のCO2レーザ光、ならびに可視ガイド光を伝送可能な内視鏡対応型細径中空ファイバの製作を行った。
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