水/土壌比を変えた液固比バッチ試験を複数土壌に適用し、堆積岩において土壌からの重金属溶出がヘンリーの吸着等温式でモデル化できることが示唆された。酸化に伴い変化する酸性硫酸塩土壌については、加速変質試験により変質土壌を作成して液固比バッチ試験に適用することを発案した。加速変質試験として、スレーキング等の物理影響を抑制しつつ土壌を加温加湿処理する酸化促進試験試験方法を考案した。検討の結果、60℃加湿処理では屋外曝露試験と比べて約16.7倍の酸化促進加速が推算された。 以上から、「液固比バッチ試験+酸化促進試験」という土壌の長期溶出挙動の予測に対する新たなアプローチ手法を提供する成果を得た。
|