下水資源を利用してウキクサと微細藻類を栽培し、そのバイオマスの有効利用を検討した。ウキクサ種の中でSpirodela polyrhizaが、微細藻類種の中でChlamydomonas reinhardtiiとEuglena gracilisが下水や下水処理水を利用した培養において高いバイオマス生産性を示した。また、それらのバイオマス生産性を2倍以上高める独自の培養法(成長促進細菌利用培養)を開発した。ウキクサバイオマスは嫌気性消化(バイオガス化)してエネルギー源として、微細藻類バイオマスは化石資源代替となる油脂や多糖を抽出して、それらを有効利用できることを実証した。
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