画像処理から着想を得た新しい衝撃波検知法『CEDRIC』を提案した.これにより従来法に比べて滑らかで誤差の少ない衝撃波検知を実現した. そしてこれを数値流束関数『SLAU2』と組み合わせて新たな流体計算法『C-SLAU2』を構築した.ただし数値実験によれば,衝撃波に対する安定性に大幅な改善は見られなかった.この事は,例えば衝撃波内部における数値粘性制御について再考の余地がある事を示唆した. また将来的な応用性を考え,『SLAU2』を理想気体「以外」の「混相流」ならびに「MHD(電磁流体)」へと拡張した.いずれも数値粘性の与え方や,支配方程式の扱い方を工夫する事で従来法の課題を解決した.
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