本研究テーマは、金属管を電磁波伝搬用の”円形導波管”に見立て、その内部に電磁波を放射して管内を伝搬させ、その伝送特性から容易に金属管内の欠陥検出を可能とする独自の計測法であるが、3年間実施した本研究テーマの成果は、1.管内を伝搬する電磁波伝送特性を用いた計測方法が有効であること、2.金属管内の伝搬損失の影響を受けにくい計測方法として電磁波伝搬位相特性(群遅延特性)を用いることが有効であること、3.金属管に生じたき裂などの検出も本計測法で可能であること、などの3点である。 以上の結果から、金属配管の欠陥検出において電磁波を用いた新たな計測分野を切り開くことができた。
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