研究課題
基盤研究(C)
本研究は,金属製薄板材料を対象とした非接触高速非破壊検査を行うための方法として,空中超音波フェーズドアレイ波源走査法を提案し,その実現を目的とする.具体的には,まず非破壊検査用の空中超音波フェーズドアレイの設計・開発および駆動アルゴリズムの開発を行った.続いて,映像化アルゴリズムを開発し,計測システムに実装した.最後に,開発した空中超音波フェーズドアレイと映像化アルゴリズムを実装した計測システムを用いて,金属製薄板に設けた減肉部に対して実証試験を行った.
非破壊検査工学
工場プラントなどの大型構造物から航空機部品や電車車両・自動車に至るまで,金属製材料の非破壊検査は社会の安全性から品質の評価までを行う非常に重要な検査である.一方で,運行業務への影響や納品期限による検査時間の制限があるため,広範囲を高速検査できる方法が望まれている.本研究では,上記を実現できる方法として空中超音波フェーズドアレイ波源走査法を創出し,非接触高速非破壊検査について実証した.