震災の二次災害などの同時多発的に発生した火災に対して,消防隊の消火活動が遅れた場合でも無人で抑制・消火ができるような抜本的な対策・技術開発が必要である。しかも電源喪失・断水・閉空間などの消火に厳しい条件が重なることを想定しなければならない。本研究成果により,超音波定在波の効果で発生した流れによって火炎や発熱源が変形・除去されて小さくなり,消火に至るメカニズムが明らかになった。これにより,消火剤として水を使用できない閉空間において発生した,まだ規模の小さい火災に対して初期消火装置として適用が可能であることが示された。
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