豪雨災害の度に発生する流木について、有効利用の方法を検討した。まず、強度試験として、損傷度が異なると考えられる河川流下材、林内倒木材とダム漂着材のぞれぞれを対象に曲げ破壊試験を実施した。その結果、目視である程度選別すれば強度的ダメージはほとんどないことがわかった。微細な砂が混入している問題は、切削加工時の刃物の傷みの原因や最悪の場合製材工場の火災の原因にもなる。これについては集塵機を備えない開放的な製材工場での加工する以外に有効な方法は見いだせなかった。需要先としては、発生源の至近である災害復旧現場での利用が好ましい。そこで、仮設落石防護工をモデルに利用法について検討した。
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