研究課題
基盤研究(C)
全固体電池の電解質材料として期待されるリチウムイオン伝導性酸化物においては、結晶粒子内の伝導性は良好であるが、粒子間を横断する際の抵抗が大きい。この粒界抵抗の本質に迫るためにリチウムイオン伝導性酸化物セラミックスの焼成に伴う粒界抵抗の変化を追跡するとともに、より低温で焼結を達成して良好な伝導性を得るための焼結助剤を提案可能にする焼結促進現象のメカニズムを明らかにした。
固体化学
リチウムイオン伝導性酸化物セラミックスにおける粒子間の伝導性が熱処理により変化する様子を観測した結果から、清浄な粒子界面は伝導において不利である可能性が示唆された。また、共存する化合物の融解に起因する焼結促進現象のメカニズムを解明するとともに、これに基づいて焼結助剤を提案出来ることを示した。