LaNi3系合金では水素を吸蔵するとアモルファス化するため、水素は多量に吸蔵するものの放出しないという欠点を有していた。その特性を改善すべくMgをLaサイトに置換することにより結晶構造の崩れを抑制し、La-Mg-NiX(X-3-3.5)で高い水素吸蔵特性を示すことを見出した。更にこの結晶粒内に急冷法により平行連晶を発現させることによって、更に水素吸蔵特性性が向上することが明らかとなった。また更にNiサイトの一部をCoで置換した合金組成では、水素吸蔵量も増大することが明らかとなった。また結晶構造解析から、合金のC軸長は25Åで六方晶の超格子構造を有していることが明らかとなった。
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